安いマッサージと高い整体どっちがいい?
腰痛や肩凝りなど身体の不調を感じ、なんとかしたいと考えた時、どこに行くことを考えるでしょうか。
マッサージ店に行った方がいいのか、接骨院へ行った方がいいのか、整体に行った方がいいのかわからず、困った経験がある方も多いと思います。
マッサージと整体の違いについてご説明します。
マッサージと整体の似ている点
・どちらも手技を使った施術を行う
・施術を行った後、筋肉がほぐれ楽になった気がする
どちらも手技を使い筋肉へ直接アプローチする点には違いはないと思います。
また、不調の程度にもよりますが、どちらも施術後は身体が楽になりスッキリして帰る方が多いと思います。
マッサージと整体の異なる点
マッサージと整体の異なる点としては、アプローチする場所の違いがあると思います。
マッサージでは表層の大きな筋肉に対してアプローチして、非常に気持ちが良くリラックスできる効果があります。
整体では表層の大きな筋肉だけではなく、より深層の筋肉にもアプローチします。
例えば、股関節には大殿筋や中殿筋など大きな筋肉がありますが、その深層には小殿筋や梨状筋、上双子筋、下双子筋、内閉鎖筋、外閉鎖筋、大腿方形筋など小さな筋があります。
その一つ一つが関節を緻密に動かしていますので、表層の筋だけにアプローチしても、深層の筋が硬いままだと関節の動きが変わりづらく、不調の緩和にはつながらないことがあります。
また、整体では筋だけではなく、関節にもアプローチします。
関節が筋肉に引っ張られ動きが制限されると、骨と骨を繋いでいる関節包という組織などが硬くなります。筋肉を緩めても別の組織にもアプローチしないと不調の緩和につながらないことがあります。
また、関節は硬くなるだけでなく、ある方向は動かしづらく、反対方向には動くといったように動きに偏りがでています。その人の普段の座り方や立ち方、動き方によってクセが出ることによって偏りがでるのです。
また、神経の影響も考える必要があります。
ヒトの脊柱、いわゆる背骨は頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨、尾骨で構成されています。
その骨と骨で関節を構成し関節でできた穴から脊髄の枝が分かれて、各筋肉につながっています。
そのため、関節の歪みによってその穴が小さくなると、神経の伝達が悪くなり筋力低下や神経症状がでることがあり、それが身体の不調につながることが多くあります。
また、それが内臓の機能に影響することもあります。
内臓は膜を介して背骨など骨に付着しており、その位置を保っています。しかし食生活や生活習慣などによってその位置は下垂することがあります。
下垂することによって付着している骨を引っ張り骨の歪みを作ることがあるのです。
そういった内臓にもアプローチする必要がある方も多くおられます。
マッサージが良いか、整体が良いか
マッサージ店に行くか、整体に行くかを決めるのは、目的を考えると良い思います。
マッサージ
・痛みなど不調を感じた時に手軽に受けられる
・施術が気持ちいい
・短期的に効果を感じたい
メリットは上記の点が挙げられ、凝った筋肉をほぐし身体が楽になることが期待できます。
デメリットとしては、筋肉へのアプローチがメインになるので、効果が長続きしない可能性があります。また、強くマッサージするお店ではいわゆる揉み返しが起こる場合があります。
強く揉みすぎると筋肉が損傷してしまい痛みがでてしまうこともあります。
整体
・身体の不調の原因を筋肉、関節、神経、内臓、生活習慣など多方面から原因を探りたい
・症状のある部位だけでなく、他の部位にもアプローチするので不調だけでなく全体的な体質を
変えるきっかけになる
・姿勢の改善が期待できる
メリットは上記の点が挙げられ、長期的に不調が出ないような身体になるというところです。
デメリットは、回数、費用がかかるという点です。