体の不調を感じた時、それを解決するために病院や接骨院、整体、鍼灸、マッサージなどで
改善を図るためにいくつか選択肢があります。
いざ選ぼうとすると悩むと思います。
選択の1つの要素として「健康保険」が使えるかどうかを考える方もいらっしゃると思います。
今回は「保険診療」と「自費での施術」の違いを説明します。
保険診療
保険診療とは、健康保険に加入している全ての患者が、どの医療機関であっても同じ内容の診療を、同じ金額で受けることができる仕組みのことです。
保険診療を受けるためには、医師の診察を受け、保険が適用される診断名をつけてもらう必要があります。
例えば、「〇〇骨折」や「椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄症」などです。
保険が使える施設は病院、接骨院、整骨院、鍼灸院があります。
●接骨院・整骨院では
急性などの外傷性の打撲・捻挫および挫傷(肉離れなど)・骨折・脱臼
がその対象となり、骨折・脱臼については医師の同意が必要です。
●鍼灸院では
神経痛やリウマチ、五十肩、頚腕症候群、腰痛症、頸椎捻挫後遺症など対象となる
傷病が限られています。またこれらでも、医師による同意が必要です。
●病院では
リハビリテーションとして病名に基づいて医師の指示の下、
理学療法士や作業療法士による理学療法、作業療法を受けることができます。
以上のように、保険診療では、基本的に医師の同意や指示が必要となります。
慢性的な痛みは保険対象外となります。
受けられる施術
病院、接骨院、整骨院、鍼灸院のどこへ行っても、行った先の施設によって受けられる施術は異なります。
マッサージなどの徒手療法を行うところもあれば、10分間は徒手療法、10分間は電気や牽引などの物理療法を組みあわせて行うところもあります。
施設によって異なりますので、行ってみないとわからないといったところはあります。
特徴
保険診療では、かかった費用の一部を負担するのみでいいので自己負担額は減ります。
ここが保険診療の大きなメリットであると思います。
一方で、いつまでも施術を受けられるわけではなく期限があります。
例えば、病院では骨折などの怪我でのリハビリテーションは150日間と定められています。
それ以上の施術を受けたい場合、医師による同意が必要となります。
自費診療
自費診療とは、保険診療とは対照的に公的医療保険が適用されない診療のことをいいます。そのため、治療費の全額が自己負担となりますが、保険制度の細かい規制や枠組みに左右されることなく診療を受けることができます。そのため、保険診療と比べて
●施術を受ける際に、医師による同意・指示は必要ない。
●慢性的な痛みや不調、自律神経の乱れも対応
●公的医療保険を使用しないため、施術を受けられる期間や時間、回数の制限がない。
●各疾患に対してアプローチ方法の規制がない。
という違いがあります。
受けられる施術
自費での施術を行なっているのは主に整体院となります。しかし最近は、接骨院、整骨院、鍼灸院等でも自費診療を取り入れている場所が増えてきています。
施術内容に関しては施設、院により様々である為、ホームページで調べたり、行ってみないとわかりません。しかし、保険診療では疾患に対して行える施術や治療が決まっていることも多く、保険を使わない自費診療では、施術・アプローチ方法の幅が広がります。
そのため受けたい施術など、希望・目的を明確にしておけば、保険診療よりも選択肢が増え、自分に合った施術を受けることができるでしょう。
特徴
自費診療では、施術費用が全て自己負担となってしまうため、一回の施術にかかる予算が大幅に増えてしまうことが一番のデメリットといえます。
しかし、保険を使わないことによって、要望に応じていつでも、いつまでも施術を受けることができます。また、金額さえ許せば自分の受けたい施術、人、院が選択できる事がメリットとなります。
自費診療では、従事者にとっても保険診療より制約がないため自由度が高まり
マニアアックでこだわった専門家の施術を受けられるます。
自費診療による施術内容の例
・全身からみた骨、関節、筋肉の歪みの矯正
・頭蓋骨や自律神経の調整
・栄養学を基に体の回復力を高める食事指導
まとめ
色々な施設で色々な改善策があり、とても悩まれると思います。
まずは、お困りの症状が保険適応か対応外なのか?
そして、どんな施術を受けたいのか?、どのような未来を叶えたいのか?
どこまで予算が使えるのか?
などを考えて選ぶことをお勧めします。
分からないことがあれば、気軽にご相談下さい。
あなたに一番、有効な場所をお教えできると思います。